しばらくすると、教室のドアがチャイムと同時に開き、先生が入ってきた。


「席に着け、出席をとるぞぉー。」



そろそろ私の名前が呼ばれる。



「えぇっと、白塚。」


「はい。」


「白塚、どこにいる?」

 
先生、私はここにいますよ。 

 
白塚と呼ばれて何度も返事をするけど、空耳かなとか言って次の人の名前を呼ぼうとしたから、私は立ち上がって返事をした。



「あれ!?白塚、机はどうした?」


「き、消えました。」


なんて言ったらクラスの全員が笑い出した。