ああ、もう。 平岡さんの言うことなんて大体冗談だし、軽いノリで言ってることなのに。 こんなのに振り回されたらダメだ、気にしない。うん。 自分にそう言い聞かせ、ロウソクの灯火以外に光がない部屋に二人きりというシチュエーションに不覚にもドキドキしてしまっている胸を必死に落ち着かせる。 「……あ、そろそろかな」 そんな私の心中を知ることもない平岡さんは、また隣でガサガサと袋を漁りだし カチッ と、音を鳴らし、ロウソクの灯火を増やした。 だが、次は、平岡さんのチョレートケーキの上に。