嘘つき結婚(嘘ついてごめんなさい、それでも君が好きなんです!)





そして走り出そうとした時





ぱしっ



勢い良く誰かが私の左手首を握った。


まるで、生 行かせないとでもいうかのように。


「ねぇ、詩音?」


声でわかった。これ…景くんやん!!



なになになになに?!なんで?!




なんでとめるぅ?!




「は、はい?」


ぎこちなく返事をしたものの




「ほんとに飲み会?合コンじゃないの?ほんとは」



ぎくっ…








ばれたものは仕方ない。




もう私は吹っ切れたいんだ、いい加減景くん大好き病を直したいんだ…だから




「合コンいかせろこんちきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」





ありったけの気持ちを込めて景くんにいってやった。