他の子達に挨拶して私と澪くんは居酒屋を出た。
「これからどこいこっか?」
「ん〜」
悩みながら澪くんはさりげなく私の手を握った。
「詩音はどこがいい?」
「……へ?!」
急に手を握られてそちらに集中していたから少し焦りが出て来た。
「え、と…その、私の家…くる?」
「え、いいの?お邪魔しても…」
「うん!今日誰もいないし、来てよ!」
「じゃあ、お邪魔しようかなぁ」
いろいろな会話をしていく中で澪くんにはまっていく気がした。
ほおを膨らませたり、笑うとできるえくぼ。
一人暮らしで彼女に最近振られたらしい
こんなにかっこいいのに、なぜ?
まあ、気にしないでおこうかな。
「あ、着いたよ」