ルイが、ゆっくりと瞳を開ける。
身体を動かすと、確かに動く。



なぜ自分は生きているのだろう。
死を確信していた。



尽きかけていく命を感じていた。




「ルイ・・・っ!めーちゃんが!めーちゃんが!」




聞こえるキイの声に視線を向けると地面に縫い付けられているキイの姿。
ルイは、胸騒ぎを覚える。



芽衣子が救ったというのなら、きっとあれを使ったのだ。



リリーが最後に一つだけ教えてくれたカプセルの事。
芽衣子に持たせてあるからと、もし芽衣子の身に何かあった時には使えと。

お人よしだ、あの魔術師も。




でも芽衣子、なぜ俺に使った。
たった一つしかないそのカプセルを。



なぜ、この俺になんか使ったのだ。