どれくらいの時間そうしていただろう。 ルイにとっては、無意識の行動だった。 どうしてそうしてしまったのか。 ハッとして、唇を離す。 「俺は、なにを・・・」 ルイ自身が一番動揺していた。 次の瞬間、ゆっくりと芽衣子の瞳が開かれた。 「・・・ルイ・・・?」 芽衣子の唇が動き、言葉を紡ぐ。 ルイの瞳が揺れる。 「芽衣子さま!」 ハンスも喜びの声を上げる。 「芽衣子・・・」