「なにをしていた?」 「・・・ルイの、呪いを解く方法を探してた」 「俺の・・・?」 「でも、会えなかったよ」 だとしたら。 私が魔術師に会った事も。 あの薬の事も。 そして、この胸に刻まれた契約のしるしの事も。 ルイには黙っておこう。 契約の事なんてばれたらきっと、心配する。 そして、怒るだろう。 勝手なことをするなって。 もしかしたら、リリーに危害が及ぶかもしれない。 ならば、黙っておこう。 だって、まだこの薬を使える人がわからないんだもん。 せめて、その人が見つかるまでは。