サクセサーズ

なぜかと聞けば、革命軍の一人が口を開いた。きっと、頭領や幹部たちは先王に恨みがあるのかもしれないと。



それは現王カフラーの父親にあたる人物で権力や武力で国民を無理矢理統制した。重税で貧富の差は拡大し、奴隷商人が行き交うようになった為にかなりの反感を買った。



圧政に人々は耐えきれず、革命を起こそうとしたが、起こすまでに至らなかった。先王は不治の病にかかり、夭折してしまったのだ。




先王が病死してすぐカフラーが即位した。彼は父王の無礼を詫び、国民が以前のような生活が出来るように日々奮闘している。



その姿を見て、国民たちは新しい王を受け入れ先王の罪を許した。しかし、根強い反感や恨みを持つ者もいないわけではない。