好きな人はニセ彼女。




『……………えっ!?』


えっ、ってなに。

え、どうなってんの。


城田さんの方がパニクってて、落ち着きすらなくなってくる。

落ち着こうとして飲もうとしてるオレンジジュースは、氷に当たって飲めてない。



「どうしたの、城田さん。

頼むから、落ち着いて……」



やっと氷からストローがずれたようで、

なんとか飲めてた。


城田さんがいつもより、変。



『…………私、夏目くんってマキが好きだと思ってたの………』



なんでそうなる。