好きな人はニセ彼女。




『……放課後、話したいことがあるんだけど

大丈夫かな?』



少しだけぎこちない声と、オレのことを見る目が

遠目から見たことのある彼女とは少し違って


なんだか違和感がある。



この人、よく城田さんと話すよね?確か。



「え、放課後?」


『うん』



放課後っていえば、城田さんも呼び出されてるんだよなぁ、


なんて心の中で思いつつ、それはオレに関係ないことなんで


「うん、いいけど」



と、言った。