*** このことをすぐにオレは、和樹に伝えた。 和樹は『おー!良かったじゃん!』なんて自分のことのように喜んでくれた。 電話から聞こえるあいつの声が大きすぎて、耳が痛くなるかと思ったけど。 「ニセモノ、だったのにな……」 そもそもは城田さんのあの、ボケた発言がなければ始まりさえもしなかった。 この前聞いたらあれは、勘違いからだったらしいし。 ……本当、城田さんらしいよね。 クスッと笑うと、スマホのバイブがなった。 ……電話、かな。