好きな人はニセ彼女。




……この手を離したくない。

もう、絶対離れたりなんかしない。



オレなんかを好きになってくれてありがとう、なんて言ったら

城田さんはどうする?



また泣く?……なんてね。




「好きだよ、」



そう呟いて、抱きしめる手に力を入れた。