好きな人はニセ彼女。




私が夏目くんにドキドキしてるのはきっと、

彼が男子だからな訳で、


………それ以外の感情なんて無いんだってば。



ねぇ!



『城田さんってば』


「っ、」


『どうしたの?』



………夏目くんは真剣な目をして、私の肩を揺すった。

そのおかげで目の焦点が一致する。


あれ、なんでだっけ。

なにしてたんだっけ?



私はなんで“アイツ”のことを思い出したんだっけ。




あ、そうだ。

夏目くんの表情見て、ドキリと胸が音をたてたからだ。