「あのさ、もう少し色気のある叫び声をあげられないわけ?」 「うるさいなぁ。怖いんだから、仕方ないでしょ!!」 「年上のくせにだらしねー」 「そういう時だけ年下ぶらないでよねっ!!」 「それはこっちのセリフ」 遥斗の呆れた声。 強気なことを言いながらも、雷が鳴るたびにあたしはギュッと目をつぶって耳を塞ぐ。