「あっ、あの……先輩……自分から誘っておいて申し訳ないんですけど、やっぱり……――」 「え?もうすぐ着くよ?今更帰りたいとか寒いこと言うのなしね?」 先輩の言葉に圧迫感を感じて黙りこむ。 憧れの先輩とのデートを何度夢見たことだろう。 だけど、何かが違う。 ボタンを一つ掛け違えた時のような違和感が全身を包み込む。