「ごめん。立てる?」 「あっ……はい」 及川先輩の手に掴まって何とか立ち上がると先輩は友達にこう告げた。 「俺、この子と一緒に行くから先行け」 「でも、俺がぶつかったのに……」 「いいから」 「分かった。マジ、ごめんね!」 先輩の友達はもう一度あたしに謝って、マラソンコースを走り出した。