「ハァハァ……」 手足は冷たいのに体の中心がカァーッと熱くなる。 必死に足を動かしているのに、なかなかスピードが上がらない。 むしろ、失速してきている。 マラソンの中間地点に差し掛かった時、見覚えのある後ろ姿が目に飛び込んできた。 「あ……」 友達と並んで楽しそうにおしゃべりをしながら走る及川先輩。 ゼェゼェと息を切らして必死に走っているあたしとは対照的な及川先輩の姿に驚きながらも、そのまま足を速める。