「は?マジウザい。誰に向かってそんな生意気なこと言ってんだよ!!」 ユカ先輩が勢いよく手を振り上げる。 ヤバい、叩かれる。 ギュッと目をつぶり受け身の体制をとったものの、いつまでたっても先輩の手が降ってこない。 恐る恐る目を開けると、寸前のところで遥斗がユカ先輩の手首を掴んでいた。 「暴力はよくないですよ」 「遥斗は黙ってて!!」 「いや、黙ってられません」 パッと先輩の手首から手を離した遥斗は、恐ろしいほど冷めた目で先輩を見つめた。