何だかとんでもない転校生に目をつけられてしまったのかもしれない。 話し合いで解決しようとしたけれど無理がある。 やっぱり、逃げるが勝ちだ! 「本当にごめんなさい!!二度と変態なんていいません!!あなたには二度と近付かないし、関わらないのでどうぞ許してください!!」 息継ぎなしに言いきって駆け出そうとすると、ドンッと顔の横を彼の手で塞がれた。 「また逃げるの?」 くっ……。これが噂の壁ドンか!! 慰謝料を請求してくる相手に壁ドンされて、ほんのちょっぴりトキめいてしまった自分が情けない。