「あぁー叫び疲れたぁ。もう嫌ぁ……」 「俺もおかげで笑い疲れちゃったよ」 「うるさいなぁ」 「ホント、杏ってバカだよね。自分から乗ろうって誘ったくせに」 遥斗にバカにされるのも無理はない。 あたし、本当にバカすぎる。 「何か飲み物買ってくるから、杏はここで休んでてよ」 あたしをベンチに座らせると、遥斗はそう言い残して、近くの自販機に向かって歩き出す。 その背中を目で追うと不覚にも胸がキュンと高鳴った。