「やだやだやだ。どうしよう。怖いーー!!」 「とりあえず、足を踏ん張りなって。で、バーを思いっきり握って」 「無理無理無理ー!!ダメダメ、落ちるーー!!」 「あーんーちゃん。大丈夫だって」 遥斗はからかうように言うと、あたしの頭を優しく撫でた。 その時、ふと過去の記憶がフラッシュバックした。 昔、誰かがあたしのことを『杏ちゃん』って呼んでいた。 あぁ、あれは誰だっけ? あと一歩で思い出せそうというところで、コースターは頂上に到着した。