「そんなに驚いて何かあった?」 「な、な、何にもないけど?」 「そっかぁ。俺は変態呼ばわりされて胸が痛むんだけど」 「あぁ、あれはね、言葉のあやってやつだよ~!!本気じゃないし」 「本気じゃなければ何言ってもいいんだ?」 ヤバい。明らかに怒ってる。 へへっと笑いながら逃げ道がないか探す。 彼とは向かい合った体制だし、振り返って駆け出すまでには腕を掴まれる可能性がある。 確実に振り切ったと思ったのに、音もなくあたしの背後に回り込むなんて!!