それからすぐに恐ろしいことが起こった。
「遥斗、待って……なんか後ろから音がするよ」
「あぁ、確かに。今度は後ろかもね」
横から急に飛び出てくるパターンに慣れてしまっていたから、後ろからくるのは予想外だった。
バタバタという足音とともに背後から現れた血まみれのお化け。
「うわあぁぁぁ……!!」
「ぎゃーーーー、やだやだやだ!!こっちこないで!!!あっちいってーーー」
唸り声をあげるお化けの声をかき消すように大声で叫ぶあたし。
だけど、お化けもしつこい。
あたしの背後にピタリとつけ、つかず離れずの距離を保って追いかけてくる。



