「あぁ、もしかして俺の弱みでも握ろうと思った?」 「だって、入山君がお化け屋敷に入ろうって言った時、あんまり乗り気じゃないように見えたから」 「乗り気ではなかったよ。杏はお化け屋敷を嫌がるだろうって思ってたから」 「え……?」 「杏って素直じゃないし、本当は怖いくせに怖いって言えないでしょ」 「あたしの為……だったの?」 嘘……。 遥斗の気遣いに胸がキューっと締め付けられる。 繋がれている手のひらから遥斗の熱が伝わって体中が熱くなる。