黙ったまましばらくうつむいて歩いていると、 「杏、怒った?」 遥斗がそっと声をかけてきた。 「怒ってないよ」 「ごめん、ちょっとからかい過ぎた」 「別にいいよ。あたしってからかいやすいもんね」 唇を尖らせていじけながらそう答えると、遥斗がポンポンッとあたしの頭を軽く叩いた。