「ちょっと、杏。聞いてる?」 思い出に浸るあたしの顔の前でブンブンと手のひらを振る涼子。 「聞いてる聞いてる。だけど、彼はあたしの手におえるようなタイプじゃないよ~」 「何が?」 「だってさ、天使のような顔して中身は悪魔だもん。すぐに毒づくし、意地悪だし、それにとにかくエッチ!!年下とは思えないくらい頭の回転も速いし、あたし、言い合いになったら勝つ自信ないもん」 「そう?あたしの前ではそんなところ全然見せないけどね」