ふいに、斉藤さんが振り返ってたかと思うと、彼は私にこう言った。 「明日からは、俺がお前に稽古をつけてやる」 「え?」 それだけ言うと、斉藤さんは道場を後にした。 「すごーい、杏子ちゃん。 斉藤くんが直々に稽古つけてくれるなんて、なかなか無いことだよ? 斉藤くん、よっぽど杏子ちゃんのこと気に入ったんだね」 こ、これはまた…… 過大な課題が出来てしまった様です……