天狗娘は幕末剣士



斎藤さんの瞳が、まっすぐ私を捉える。




その吸い込まれそうな瞳から、私も目を反らせない。




すると、斎藤さんは小さく息を吸って……





「好きだ、杏子」





私を抱きしめながら、そう言った。




「……私も、です」




「え……」




「私も、あなたを失いたくありません」




私はニコッと笑って、斎藤さんを見た。




「好きです、斎藤さん」




私がそう言うと、斎藤さんは私の頬をスルリと撫でた。




それから、斎藤さんは私の頭の後ろに手を回し、グッと引き寄せた。




そのまま、私達は口づけを交わした。