「へえー、なかなか似合ってるね」

祥太郎の開幕戦が終わった翌日。

今度は梓の高校で入学式がある。

「…なんかけなされてる気がする」

祥太郎はわざわざ梓の制服姿を見に家を訪れた。

「けなすもんか!」

梓の言葉に祥太郎は頬を膨らませる。

そんな表情を見ているとまだまだ子供だなあ、なんて。

まだまだこれまた子供の梓は思った。