翌日は朝から雪が降っていて、梓は寒さで目覚めた。
と、同時に玄関のチャイムが鳴って梓の母が出る。
「祥ちゃん、どうしたの?」
母の大声に反応して、梓は飛び起きた。
慌てて玄関先に行くと。
「…さっき、兄ちゃんが死んだ」
「…拓海くんが死んだってどういう事?」
梓の母は泣き崩れた祥太郎を抱きしめる。
「夜中…車に追突された…」
祥太郎の言葉は泣き声と共に消えていった。
「嘘だ…
昨日、拓ちゃんは真由ちゃんを送っていったよ?」
あの笑顔と仕草が。
最後だったなんて。
嘘だって言って欲しいのに。
祥太郎は言ってくれなかった。
と、同時に玄関のチャイムが鳴って梓の母が出る。
「祥ちゃん、どうしたの?」
母の大声に反応して、梓は飛び起きた。
慌てて玄関先に行くと。
「…さっき、兄ちゃんが死んだ」
「…拓海くんが死んだってどういう事?」
梓の母は泣き崩れた祥太郎を抱きしめる。
「夜中…車に追突された…」
祥太郎の言葉は泣き声と共に消えていった。
「嘘だ…
昨日、拓ちゃんは真由ちゃんを送っていったよ?」
あの笑顔と仕草が。
最後だったなんて。
嘘だって言って欲しいのに。
祥太郎は言ってくれなかった。


