碧い人魚の海

「あたし、ロクサムが大切なの。とてもとても大切なの。だから、あたしが歩けるようになったからって、もう要らなくなるみたいな、悲しいことは言わないで。あたし、ロクサムがいたからここでやっていけると思ったのよ。本当よ」

 何かを伝えるということは、なんて大変で難しいことなんだろう。
 ロクサムのやぶにらみ気味の小さな目がどこか悲しげにこちらを見ているのを見上げながら、どれだけ伝わるのかもよくわからないまま、ルビーは訴えた。