「神凪さぁん、これやっといてくれるぅ?」

目の前に置かれたのは大量のノート。
多分先生が日直に頼んでおいたノート集めだろう。

「ちょっと!これあんたが頼まれた仕事でしょう!?」

「じゃ、よろしく~」

涼子が反応して意見をするが相手にはされずそのまま帰ってしまった。

「……ごめんね、涼子は部活があるのでしょ?いってらっしゃい。
このくらい平気よ!」

「璃桜……」

心配そうな顔をするが、私は無理やり彼女を説得して部活に向かわせた。

「絶対無理しちゃダメよ!何かあったら叫びなさいよ!
……絶対駆けつけるからね」

「クスクス、そんなこと無いわよ。
でもありがとう」

「じゃあ、また明日!」

「えぇ、また明日ね」