「わぁ、すごいねぇ!すごいねぇ!」 よう君は、息をきらせて走ってきたのが嘘のように目をキラキラ輝かせている。 「うんうん!きれいだねぇ!」 誰もいないこの河原は 2人だけの世界になったかのようで 私はすこし寂しいながらも嬉しかった。 それからの私たちの遊び場は 公園じゃなくてこの河原になった。 あまり知られていないのか、 ただ単に忙しいだけなのか ここに人が来る事はほとんどなかった。