「桐野くんっ…?」 ドンドン…抱きしめる力が強くなる。 「桐野くんっ…苦しい…」 抵抗しても、ビクともしない。 まぁ桐野くん私より背が高いし、男の子だし。 「桐野くんっ!」 頑張って叫ぶと、ようやく離れた。 桐野くんは… 笑っていた。 「桐野く…」 「そうだよ」 え? 「そうだよ。 俺がその川で男の子がおぼれた事件の、犯人」 …え? 何を言い出すの…桐野くんは……。