「でも変だよ…。
私、昨日間違いなく、桐野くんと話したもん…」
「他校の生徒が入ると言うのも考えられないからね」
香枝の言う通りだ。
私たちの通う高校は、セキュリティが厳しい。
なんでも、数年前に泥棒が入ったとかで。
「幽霊とか、あり得るんじゃないのぉ~?」
「ちょっとミナ!」
「そんなに怒らないでよぉ~舞耶ぁ。
だってぇ、幽霊ならぁ、セキュリティとか関係ないしぃ」
「あたしに霊感はないけど、昨日見たじゃない。
ミナは見なかったの?」
「ミナは少し霊感あるも~ん。
たま~に幽霊さん、ミナに話しかけてくれるよぉ?」
「ミナにあったとしても、わたしにはありません」
「あたしだって、香枝と同じで霊感ないわよ!
でも昨日はハッキリ見たわ!」
幽霊だとは…思えない。
私も舞耶や香枝と一緒で霊感はない。
…でも、桐野くんは何者なのだろうか?
一体どこから現れたんだろう?
だって昨日は、図書室に人の気配なんてしなかった。
その気配が正しいかはわからないけど。
うーん…。
わからんっ!


