向こうが夢子と呼ぶので、私も皆のことを呼び捨てで呼ぶことにした。
ミナに関してはミナと呼んでほしいと本人が言うので、ミナと呼んでいる。
お昼ご飯は、皆で裏庭で食べることになった。
私が毎朝お母さんが忙しいため、自分で作っていることを言うと、皆驚いていた。
「で?
桐野くんとはどこで会ったの?」
「桐野くんは、図書室で会ったんだ」
3人のリーダーらしい立ち位置の舞耶は、恋愛絡みの話が大好きな、今時の高校生。
派手な見た目をしているけど、中身はとても優しい。
お昼ご飯は、電車通学のため、毎朝駅で買ってきているそうだ。
「図書室ぅ?
何であんな人が少なそうなところにぃ、桐野くんはいたんだろうねぇ」
ミナは語尾を常に伸ばす、アイドル級の美少女。
舞耶たちとは仲は良いものの、3人の中で唯一の男嫌い。
お昼ご飯は毎朝、お母さんに作ってもらっているらしい。
「私服姿っていうのも気になるわね」
香枝は家が弁護士事務所で、本人も弁護士を目指す、3人のお姉さん的存在。
同じクラスで香枝と名字が同じの柿本くんと付き合っているらしい。
お昼ご飯は、調理師を目指すお姉さんが作ってくれるらしい。
「そういえば桐野くん、年ってあたしたちと同い年よね?」
「そうだって言っていたよ」
「でもこの学年に、桐野大貴なんて名前の男子はいないわよ?」
え?
嘘…。
桐野大貴が存在しない?


