「ミナはねぇ、どこに行っても、モテるんだよねぇ?
まぁミナ可愛いらしいからぁ?しょうがないのかなぁ?」
自画自賛始まった?
「どこへ行ってもミナは男の心を奪うのぉ。
でもある日、1人の男だけが、ミナに夢中にならなかったのぉ。
…それが桐野くん、キミだったんだよぉ!」
は?俺?
「覚えていないかもしれないからぁ、教えてあげるねぇ。
ミナたちねぇ、入学式の日ぃ、会っているんだよぉ?」
え?
「話してはいないんだけどねぇ。
入学式の日、ミナは相変わらず男に可愛いってチヤホヤされて嫌だったのぉ。
でも桐野くんだけは、ミナを見ずに立ち去ってしまったのぉ。
男は嫌いだから、桐野くんみたいなミナに振り向かない男が良いんだけどねぇ。
ミナに振り向かない!?って、ミナ驚いたんだぁ。
…だからミナ覚えていたの。
ミナが生きてきて唯一、ミナに振り向かなかった男としてね♪」
…記憶力良すぎだろ。
まさか自分に振り向かなかった男を、ずっと覚えていたとは。
「あたしたちは正直、桐野くん、全て掴んだわ。
あなたが過去に犯した事件のことや、何故私服で現れるのか」
「…!?」
バレていたのか?
…何だか追いつめられた泥棒の気分だ。


