俺は鞄から弁当を出し



台所に持って行く




「美依、ありがと。ご馳走様」




いつもの日課



絶対お礼を言うのは



忘れないようにしている




「…うん。手、あわあわだから袋から出して?」




美依はまだ視線を合わせない



ずっと前を向いたまま




俺は美依に言われた通り



弁当を袋から出して流しに入れた