「ふふっ友達にもよく言われたわ。
でもその時はただのファンだったのよ。
いや、違うかな?
一つ年下って事もあって恋って認めたくなかったのかもしれない。
今までだってそれなりに恋をしてきたけど、年下を好きになるなんてなかったから。」
「ママはその人が初恋だったの?」
「まさか!
今時幼稚園児でもしてるのよ?
初恋はねぇ、地元のタメの子だよ。10年、好きだったかなぁ。」
じゅっじゅうねんっ?!
「なっがー!
気持ちは伝えなかったの?」
「うん、今思えば兄弟みたいな感じの好きだったし。
恋じゃなかったのかもねぇ。」
「じゃあ一世一代の人とは違うんだ?」
そう聞くとママは嬉しそうに微笑んで
「全然違う。」
と言った。
「その人とは接点とか近づくとかなかったの?」