「でしょう?
で、電話して言ったんだけどね、彼ママの言う一つ一つの言葉に相づち打ってくれてね、優しく聞いてくれて、
最後にありがとうございますって笑ってくれたの。
ママ、ますます大好きになっちゃった。」
「素敵な人、なんだね。」
パパが聞いたらきっと嫉妬しちゃうだろーなぁ。
だって今のママ、乙女って顔してるもん。
「でも、彼にまた彼女が出来たの。」
「はっ?なんなのそれ。」
「んー。
でも、ママの努力不足だよね。
彼に気持ちを伝えた自分に満足してて、そこから何も頑張ろうとしなかったし、頑張った人と付き合ったんだろうね。
しかもその人はね、ママの先輩で、とっても頭が良くて、ふわふわした感じの人で、彼と同じ部活の人だったの。
また、ママにないものをたくさん持ってる人だなってたくさんたくさん泣いて、周りの友達に迷惑をかけた。
でもね、大切なものを失ってから改めて周りのありがたみに気づくのよ。」
そう言って微笑んだママはとても綺麗だった。

