「ぉ、かあ、さん………?」
大きな音がした後、聖の真横に倒れ頭から血を流しながし動かなくなった郁榎。
「お母さん!お母さん!」
「み……ず…き……」
手に血が付き驚いた聖が、叫びながら揺さぶると、郁榎は目を開け聖の名を呼ぶがすぐに閉じてしまった。
「お前…どれだけ俺を……」
「お、とーさん…?」
呟やいた蝓兵に、聖は顔を上げ目線を向ける。
しかし俯いていて、しかも逆光なので、見上げる形の聖にも蝓兵の表情は分からない。
「苛立たせたら気が済むんだっ!!」
「!!!」
倒れ血を流す郁榎を見て、言葉も理解出来ないほど理性を失った蝓兵が叫び聖に拳を降り下ろす。
「…ぐっ………っぁ………」
「………?」
殴られる――。
聖はそう思って来るであろう痛みに耐えようと、ギュっと目を瞑っていた。
しかし、呻き声が聞こえただけでいつまで経っても痛みは来なかった。
不思議に思って目を開ける。
振り向いたのか、入口に頭にしてうつ伏せで倒れている蝓兵。
腰の辺りからは血が溢れ出ていた。
蝓兵の横には、誰かが居た。
大きな音がした後、聖の真横に倒れ頭から血を流しながし動かなくなった郁榎。
「お母さん!お母さん!」
「み……ず…き……」
手に血が付き驚いた聖が、叫びながら揺さぶると、郁榎は目を開け聖の名を呼ぶがすぐに閉じてしまった。
「お前…どれだけ俺を……」
「お、とーさん…?」
呟やいた蝓兵に、聖は顔を上げ目線を向ける。
しかし俯いていて、しかも逆光なので、見上げる形の聖にも蝓兵の表情は分からない。
「苛立たせたら気が済むんだっ!!」
「!!!」
倒れ血を流す郁榎を見て、言葉も理解出来ないほど理性を失った蝓兵が叫び聖に拳を降り下ろす。
「…ぐっ………っぁ………」
「………?」
殴られる――。
聖はそう思って来るであろう痛みに耐えようと、ギュっと目を瞑っていた。
しかし、呻き声が聞こえただけでいつまで経っても痛みは来なかった。
不思議に思って目を開ける。
振り向いたのか、入口に頭にしてうつ伏せで倒れている蝓兵。
腰の辺りからは血が溢れ出ていた。
蝓兵の横には、誰かが居た。



