「なんでお前は俺の言うことが聞けないんだ!!」
「あなた止めてください!」
学校から帰ってきた。
両親のいる事務所へ帰ってきた。
ただそれだけだった。
けれど、この日は蝓兵の機嫌がすこぶる悪かった。
手を掴まれ投げ飛ばされる。
置こうとしたランドセルは部屋の隅へ飛んでいった。
郁榎が間に入っても全く意味を成さない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………」
「謝ったってなにも変わんねーんだよ!!」
訳が分からないまま頭を抱え、小さく踞り震える聖を、蝓兵は蹴り続ける。
「あなた、お願いですから!」
「うるせぇ!お前は関係ねぇんだよ!」
止めようとした郁榎は突き飛ばされ、右のロッカーに激突する。
「っっ………っ!聖!!」
「あ?」
ロッカーの左隣にある棚にも衝撃が伝わる。
棚には花瓶が置いてあって、その下には聖がいた。
ふらつきながらも目の端で捉えた郁榎は叫ぶ。
揺れ落ちる花瓶が聖の頭上に迫っていた。
「あなた止めてください!」
学校から帰ってきた。
両親のいる事務所へ帰ってきた。
ただそれだけだった。
けれど、この日は蝓兵の機嫌がすこぶる悪かった。
手を掴まれ投げ飛ばされる。
置こうとしたランドセルは部屋の隅へ飛んでいった。
郁榎が間に入っても全く意味を成さない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………」
「謝ったってなにも変わんねーんだよ!!」
訳が分からないまま頭を抱え、小さく踞り震える聖を、蝓兵は蹴り続ける。
「あなた、お願いですから!」
「うるせぇ!お前は関係ねぇんだよ!」
止めようとした郁榎は突き飛ばされ、右のロッカーに激突する。
「っっ………っ!聖!!」
「あ?」
ロッカーの左隣にある棚にも衝撃が伝わる。
棚には花瓶が置いてあって、その下には聖がいた。
ふらつきながらも目の端で捉えた郁榎は叫ぶ。
揺れ落ちる花瓶が聖の頭上に迫っていた。



