「そーなん?」



「中1からずっと同じクラスでね。やっと想いを伝えられたの。」



「じゃあ付き合ってはなかったけど長い付き合いなんやな。」



「仲がよすぎたからこそ想いを伝えられなかったってのもあるんだけどね。関係が壊れるのが嫌で付き合わなくても今みたいに一緒に入れるならってずっと思ってたから。」



「ほんまに好きやねんな。」



大好きだよ



「航平しか好きになれない。」



ずっといたから、それだけじゃない



「航平が私だけしか名前で呼ばせないとことか、なんでも気づいてくれるとことか、特別扱いしてくれるところが大好き。」



「かなわへんな。」



冬夜君が笑って私の頭を撫でた



「やってさ。よかったやん村山君。」



………え!?



冬夜君がいきなり振り返って話し始めた



私もつられて見るとベンチの裏に航平がいた