体育館に着くとキレイに整列した全校生徒がいた
やばいね〜、なんて言いながら自分の列に並ぶ私たち
「何があるんだろ?」
『さぁ…?』
2人でコソコソ話しているうちにステージには生徒会メンバーが並んでいた
「「かっこいいー」」
女子が叫ぶ相手は生徒会長
見なくても分かる
かっこいいのだって誰より知ってる
頭がいいのも、優しいのも
胸の下にあるホクロも
右の太ももの内側にある傷も
行為の最中にする癖も
なんだって知ってる
私の事を好きだってことも、全部。
でも、わざと気付かないフリをするの
その方がいいの、きっと
手を伸ばせば届く腕も、髪も、頬も
その薄い唇も…
キスしてもあなたは拒まないでしょ…?
だから私は伸ばさないし求めない
苦しくなるから。

