悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~

亜美みたいに素直に口に出せないけど、あたしもすごいと思った。

ギターはただの趣味だと思っていたけど、それ以上に情熱を持ってやっているような気がする。

本当に羨ましい。そんなに夢中になれることがあるなんて。


相変わらず充実していそうな表情の柳を、頬杖をついて見上げていると、リカも上目遣いをして猫なで声を出す。


「大崎くんがギター弾いてるところ見たいなぁ。いつ来ればやってるの?」


こ、このコ……ぶりっ子上手くなってるよ!

リカは美人だし、こんなことされたら男子はメロメロになっちゃうんじゃないかな。

でも、やっぱり柳はデレたりもせず、いたって普通。


「んー、だいたい金曜の夜かな。でも遅いよ? 8時とかだし」

「8時かぁ……じゃあ無理かも」


しゅんと肩を落とすリカに、柳はこんな提案をしてきた。


「土日のどっちかは昼間スタジオ借りて練習してるから、そこに見に来れば?」

「スタジオ?」

「そ。俺以外にバンドのメンバーが3人いるけど」

「行く! 行きたい! ねっ、二人とも」

「「えっ」」