悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~

相変わらずやる気ないなーなんて笑いながらも、今の柳の生態を少しだけ知ることが出来て、なんだか嬉しかった。

離れていた間が少しずつ埋まっていくような気がして。


こんなとこでまた会っちゃうなんて、あたし達って本当にくされ縁だよなぁ。

でも、小さい頃は当たり前のように一緒にいたんだもん、離れていたことの方が不思議なのかなって思ったりもするんだ。


そんなことを考えていると、柳は「それに」と続きを話す。


「たまにだけど夜はギター弾かせてもらえるんだ。こんなオイシイとこ、他にはないから」


何気なく言った柳に、亜美とリカが目を輝かせる。


「柳くん、ギター弾けるの?」

「え~! すごぉい、カッコいい~!!」


黄色い声を上げるリカだけど、柳はまったく気に留めていない様子。

モテるだろうし、女子にキャーキャー言われることにも慣れているのか、それとも本当にどうでもいいのかわからないけど。


「俺は好き放題弾いてるだけだけど、ここ夕方からはバーになるから、結構皆酒飲みながら聞いてくれるんだよ」

「なんかすごいね……!」


純粋に感心する亜美に、柳も微笑み返した。