悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~

ちょっと待てリカ。

“一度お会いしたかった”なんて嘘でしょーが!

それどころか、あたし達が柳の話してた時、興味ないって言ってたくせに!


しら~っと目を細めてリカを見ていると、テンション上昇中の彼女とは対照的な柳は、相変わらずのんびりと返す。


「へぇ、リカちゃん。ひよりがいつもお世話になってまーす」

「保護者か!」


つっこまれてなぜか満足げな柳は、あたし達をテーブル席へ案内してくれた。

お水を持ってくると言って一旦彼が下がると、リカが興奮気味にテーブルに身を乗り出す。


「ちょっとー、大崎くんめちゃくちゃカッコいいじゃない! 何で教えてくれないのー」

「年上以外は興味ないって言ってたの誰だっけ?」

「イケメンは例外よ!」


リカの屁理屈に口元を引きつらせていると、すぐに三人分のコップを乗せたトレーを持って柳がやってきた。


「それにしても、ひより達がこんなとこ来るなんてほんと意外だわ」


バイトの身のくせに“こんなとこ”呼ばわりする柳に笑いつつ、あのチラシを見せる。