「……よし、何事も経験!」
合コンに行くと決めた時と同じことを言ってよくわからない気合いを入れたあたしは、勇気を出して木製のドアに手を掛けた。
──カランカラン、と懐かしさを感じるドアベルの音が鳴る。
ゆっくりドアを開けて、家具も床も焦げ茶色で統一された店内をぐるりと見渡した。
カウンターに一人、一番奥のテーブルに二人組の中年のお客さんがいるけれど、店員さんらしき姿は見えない。
「こんにちはー……」
小さく呟きながらとりあえず入ると、カウンターの奥から、「はいはーい」とやる気があるようなないような男の人の声が聞こえてきた。
そろばんの玉みたいなものがひも状になったのれんを、じゃら、と揺らしてその人物が現れる。
「いらっしゃいま──……あ」
「…………ぅえ!?」
その瞬間、あたしは目が飛び出そうなくらい驚いた。
だってだって、現れたのは……!
「柳っ!?」
グレーのパーカーに黒いエプロンを付けて、目をぱちくりさせる柳。
思わず張り上げた声に、お客さん全員の注目を浴びてしまった。
合コンに行くと決めた時と同じことを言ってよくわからない気合いを入れたあたしは、勇気を出して木製のドアに手を掛けた。
──カランカラン、と懐かしさを感じるドアベルの音が鳴る。
ゆっくりドアを開けて、家具も床も焦げ茶色で統一された店内をぐるりと見渡した。
カウンターに一人、一番奥のテーブルに二人組の中年のお客さんがいるけれど、店員さんらしき姿は見えない。
「こんにちはー……」
小さく呟きながらとりあえず入ると、カウンターの奥から、「はいはーい」とやる気があるようなないような男の人の声が聞こえてきた。
そろばんの玉みたいなものがひも状になったのれんを、じゃら、と揺らしてその人物が現れる。
「いらっしゃいま──……あ」
「…………ぅえ!?」
その瞬間、あたしは目が飛び出そうなくらい驚いた。
だってだって、現れたのは……!
「柳っ!?」
グレーのパーカーに黒いエプロンを付けて、目をぱちくりさせる柳。
思わず張り上げた声に、お客さん全員の注目を浴びてしまった。



