悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~

その動揺っぷりで、彼女達の中に犯人がいるのは明らかだったけれど。

柳は「いないなら伝えといて」と言い、あたしの頭にぽんっと大きな手を置く。


「何か文句あるならひよりに直接言ってやれ。こいつと仲良い人まで巻き添えにするなんて言語道断。もしまた何か悪さしたら、その時は覚悟しとけ。……って」


ギクリと表情を強張らせる彼女達に、あたしの頭をぐりぐりと撫でながら、柳は余裕の笑みを浮かべてみせた。

そして、今度はむすっとした顔であたしを見下ろす。


「お前も。ピックの件はその場でなくしたことに気付けよ」

「う……ごもっともです……」

「まーでも、野良猫になってまで探そうとしてくれて、俺は嬉しかったけど」


ふっと微笑まれて、かぁっと顔が熱くなる。

勢いで言っちゃったけど、今思い返すと恥ずかしい……!

髪の毛を乱したまま縮こまっていると、柳は再び皆の方を向いて問い掛ける。


「皆、俺の話わかってくれた?」


コクコクと頷く彼女達。

柳は「よーし」と言って、満足げな笑みを見せた。すると。