「でもリカ、あの先輩と仲良くなってたじゃん。連絡先の交換くらいした?」
「してないわよ」
「えー何で!?」
スマホをいじりながら答えるリカに、あたしは目をぱちくりさせる。
一緒に歌ってた長髪の彼、リカも楽しそうに話してたのに!
すると、リカはスマホから目線を上げ、不服そうな顔であたしにずいっと迫ってくる。
「だって、タイプじゃないんだもん。私はもっと大人で落ち着きのある男の人がいいの。
身長は180くらいで、サラサラの黒髪に二重の瞳、スポーツも勉強も出来て女性に優しいオトナの男がいいのよ!」
だったら最初から高校生相手の合コンに来るな!
と心の中でつっこみながら、へぇ~と頷くあたし。
リカは恋人に求める理想が高い。富士山よりも高い。
こんなんじゃいつまで経っても彼氏なんか出来ないと思うんだけど……本人が納得しないなら仕方ない。
「亜美はどうする?」
「私も帰ろうかな。ちょうど電車もいい時間のがあるし」
時刻を調べて亜美が言った。
リカとは違って、亜美はお手伝いさんもいない、ごく一般的な家庭なのだ。
「してないわよ」
「えー何で!?」
スマホをいじりながら答えるリカに、あたしは目をぱちくりさせる。
一緒に歌ってた長髪の彼、リカも楽しそうに話してたのに!
すると、リカはスマホから目線を上げ、不服そうな顔であたしにずいっと迫ってくる。
「だって、タイプじゃないんだもん。私はもっと大人で落ち着きのある男の人がいいの。
身長は180くらいで、サラサラの黒髪に二重の瞳、スポーツも勉強も出来て女性に優しいオトナの男がいいのよ!」
だったら最初から高校生相手の合コンに来るな!
と心の中でつっこみながら、へぇ~と頷くあたし。
リカは恋人に求める理想が高い。富士山よりも高い。
こんなんじゃいつまで経っても彼氏なんか出来ないと思うんだけど……本人が納得しないなら仕方ない。
「亜美はどうする?」
「私も帰ろうかな。ちょうど電車もいい時間のがあるし」
時刻を調べて亜美が言った。
リカとは違って、亜美はお手伝いさんもいない、ごく一般的な家庭なのだ。



